家や車を買うときにローンを組むと、真っ先に気になるのが「結局いくら払うことになるの?」という点ですよね。
私も最初は「計算って難しそう…」と思っていたのですが、仕組みさえ知ってしまえば意外とシンプルなんです。
今回は住宅ローンを例にして、返済額の計算方法と実際のシミュレーションを整理してみました。
ローンの基本的な仕組み
ローンには大きく分けて 元利均等返済 と 元金均等返済 の2種類があります。
実際の住宅ローンで使われるのはほとんどが「元利均等返済」。
-
元利均等返済:毎月の返済額が一定になる(返済初期は利息の比率が多く、後半になるにつれて元本返済が増えていく)。
-
元金均等返済:毎月の元本返済額は一定で、利息分だけが減っていく(返済初期の負担が重い)。
今回は「元利均等返済」の計算を例にします。
計算式(元利均等返済)
毎月の返済額は以下の式で求められます:
-
A:毎月の返済額
-
P:借入金額(元本)
-
r:月利(年利 ÷ 12)
-
n:返済回数(年数 × 12)
難しそうに見えますが、要するに「高校数学で習った等比級数の応用」です。
この式を使えば「毎月の返済額」がわかります。
ただ、実際には ローンシミュレーター を使う方が圧倒的に楽です。
基本は計算ツールに任せればOKです、こういう計算なんだぁと認識するだけでもだいぶ違います。
住宅ローンの計算例
例えば以下の条件で借りたとします:
-
借入額:3,000万円
-
金利:1.5%
-
返済期間:35年(420回)
この場合の毎月の返済額は 約9.2万円、総返済額は 元本+利息で約3,860万円 になります。
金利1.5%でも、借入額の約30%が利息として上乗せされるのがわかります。
最初のうちは返済額のうち利息が4割近くを占めるんです。
これがローンの怖いところで、投資家が「0.1%の金利差」にまでこだわる理由でもあります。
逆を言えば投資できていれば、860万円分が利益として手元に残せるんです。
下のグラフは返済額の内訳を可視化したものです。


他のローンにも応用できる
今回紹介した仕組みは住宅ローンだけでなく、カーローン や カードローン にもそのまま当てはまります。
特にカードローンやリボ払いは金利が高いため、総返済額は一気に膨らみます。
リボ払いで借金を抱えてもリターンが得られることはほとんどないので、本当に必要な場合以外は避けた方が賢明です。
便利なシミュレーションツール
毎回この数式を自分で使うのは正直めんどくさいので、実際には以下のようなツールを使うのがおすすめです。私もたまに使います
条件を入力すれば一瞬で計算してくれるので、自分の返済計画をイメージするのに役立ちます。
まとめ
住宅ローンのように大きなお金を借りるとき、金利の0.1%差が数百万円単位の違いにつながることもあります。
「なんとなく」ではなく、仕組みを理解してシミュレーションしてみるだけで、返済のイメージがかなり変わるはずです。
皆さんも自分で計算できるようになって、営業マンのセールストークに流されないようにしましょう。
【関連記事】