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普通の生活は本当に“普通”なのか?【都内4人家族の試算】

テレビやSNSでは「結婚して子ども2人、都内に家を買い、車もペットもいる」という“幸せそうな普通の生活”が紹介されたりします。
でも、それって誰にとっても本当に普通なのでしょうか?
この記事では、世帯全体の生涯手取り収入と固定費を元に、リアルな数字で“普通の生活”をシミュレーションしてみます。

※あくまでもシミュレーションなので、絶対ではないです、皆さんの生活にも当てはめて生活のヒントになれば幸いです。


普通の生活の前提条件

  • 家族構成:夫婦+子ども2人の4人家族

  • 住まい:東京都内に戸建て購入

  • :ファミリーカーを乗り換えながら所有

  • ペット:犬または猫を1匹

  • 教育:子どもは大学まで進学

  • 生活スタイル:共働きで維持

※この記事では、都内の平均値や実際の統計データを基に計算しています。


世帯全体の生涯手取り収入

  • 平均世帯年収(共働き):約850万円/年
    → 出典:総務省「家計調査(2023年)」

  • 40年間働いた場合の生涯収入:約3.4億円

  • 手取りは約80%とすると:2.7〜2.8億円

世帯全体で考えることで、生活費や固定費とのバランスを現実的に把握できます。


都内4人家族の固定費シミュレーション

固定費内訳(生涯累計)

項目 想定金額 内容説明 出典
戸建て(住宅ローン+維持) 約6,500万円 都内平均新築価格5,735万円+金利・維持コスト kantei.ne.jp
車(購入+維持) 約1,500万円 乗り換えを考慮した40年総額(リセールバリュー込み) 試算ベース
教育費(子ども2人) 約2,000〜4,000万円 子ども1人1,000〜2,000万円 bk.mufg.jp
食費・日用品 約3,600万円 月7.5万円 × 40年 総務省 家計調査
光熱費・通信費 約1,500万円 月3万円 × 40年 総務省 家計調査
ペット 約300万円 飼育一生涯コスト概算 アニコム調査など
保険・雑費 約1,000万円 医療・生命保険など 概算
老後資金 約2,000〜4,000万円 65歳以降の生活費・医療費・娯楽費 厚労省・平均的生活費

固定費合計:1.8〜2.2億円


自由に使えるお金

  • 生涯手取り:2.7〜2.8億円

  • 固定費:1.8〜2.2億円

  • 残り:0.5〜1.0億円 → 年間に換算すると 約125万〜225万円

つまり老後までの40年間で自由に使えるお金は125万~225万程度しかありません。

家族旅行、外食・ランチ、子供の習い事・部活、趣味・娯楽、急な出費・医療費などを考えると、共働きでも決して余裕があるとは言えないのが現実です。

共働きのシミュレーションでこの結果ですから、一馬力の家庭ではさらに生活は苦しいのは当然です。

ニュースで見かける「老後が心配」という声は、上の表の老後資金をすべて娯楽に消費してしまった人たち、あるいは一馬力で老後資金を貯める余裕のなかった方たちと思われます。


“普通の生活”は本当に普通なのか?

シミュレーションの結果にあるとおり、普通の生活をするとお金は全然たまりません。


自分の幸せを考えるヒント

  • 本当に持家が必要か?

  • 車が必要か?

    • 今回は都内でシミュレーションしたので、都内であればたいていは公共インフラで足りるのでは?

  • ブランド物は何のために買うのか?
  • 毎月のように旅行に行く必要はあるのか?
  • 安売りしてるから何となく買った

など、上記のものは本当に必要なのか一度振り返ってみるといいかもしれません。家が欲しい理由は?ブランド物が欲しい理由は?安売りしてるからといって大量に買って使わないものはたくさんない?これらの理由が「ただ周りに自慢したい、周りが買っているから何となく買った。」など、実は大した理由ではないかもしれません。

※買うことを否定してるつもりはありません、本当に好きであれば自分の幸福のために買うことが正解です。

特に家の購入など、生涯年収の3割前後かかる人生をかけるような買い物なのに「周りが買ってるから」、「みんなに自慢したいから」などのような理由で買ってしまうと非常にもったいないです。買うのであれば納得いくまでとことん考え抜きましょう!

お金の余裕は心の余裕です、大切なのは「周りの普通」ではなく、自分や家族にとっての幸せです。

自分たちには何が必要なのか?どういう時が一番幸福なのか考えてみると意外とお金がかからないことかもしれません。


まとめ

  • 「普通の生活」は実は特別な条件の上に成り立っている

  • 固定費や生活費のリアルな数字を知ることで、将来設計がしやすくなる

  • 自分にとって何が本当に必要かを考えることが重要

今回は私のイメージでシミュレーションしましたが、共働きでも結構生活が厳しくなりそうだなと思ったので、この記事を書きながら私自身も勉強になりました。

皆様も将来設計しながら自分の幸福を追求してみてはいかがでしょうか?

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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