- 民間保険が「必須ではない」と考えられる理由
- 保険と投資の違いをシミュレーションで比較
- 保険会社の仕組みと手数料の裏側
- 「保険に頼らない生活」を作るには?
- 例外的に民間保険を検討すべきケース
- まとめ:保険より資産形成を優先しよう
「民間保険って本当に必要なの?」
営業トークや口コミに流されて、なんとなく契約してしまった…という方も多いのではないでしょうか。
実は、多くのケースで民間保険は必ずしも必須ではありません。
本記事では民間保険の役割、公的制度との違い、資産形成との比較をシミュレーション付きで解説します。
民間保険が「必須ではない」と考えられる理由
- 公的保険制度が充実している
日本には健康保険や高額療養費制度があり、医療費の自己負担は一定額に抑えられます。 - 最低限の掛け捨て保険で十分な場合が多い
生命保険も、必要な保障をピンポイントで選べば十分。 - 私自身は民間保険に加入していません
これは私の家計やライフプランに基づく判断ですが、全員に当てはまるわけではありません。
※一般的には、ライフプランや家庭事情に応じて最低限の保障を検討するのは自然な選択です。
保険と投資の違いをシミュレーションで比較
貯蓄型保険は実質的に「保険を通じた投資」です。
ただし手数料が高く、効率性に疑問が残るケースもあります。
🔍 保険 vs. オルカン積立(20年間の比較)
| 条件 | 保険(終身型) | オルカン積立 |
|---|---|---|
| 毎月積立額 | 2万円 | |
| 運用利回り(仮定) | 年1.0% | 年5.0% |
| 20年間の元本 | 480万円 | |
| 運用結果 | 約530万円(+50万円) | 約790万円(+310万円) |
※本シミュレーションは過去データを参考にした仮定であり、将来の成果を保証するものではありません。
保険会社の仕組みと手数料の裏側
- 保険会社の営業職の平均年収は800〜1,000万円以上と言われています。
- この原資は加入者が払う保険料から賄われます。
- つまり「高い販売コスト」を私たちの掛け金や運用費から負担しているとも言えます。
「保険に頼らない生活」を作るには?
保険加入が必要だと感じる背景には、家計の不安定さや生活水準の高さがあります。ですが「 パーキンソンの法則」といって「人は収入が増えると支出も増やしてしまう」ものです。なので自分の意思とは関係なく自動で生活水準をコントロールできるようにし、「保険に頼らなくても備えられる家計」を目指すことが大切です。
- 給与を天引きで貯蓄口座に自動で引き落としして手元に残ったお金で生活する
- クレジットカードをデビットカードに変えて手元の資金だけでやりくりする
などこれらを行い、自分で資金を確保する事が結果的に最強のリスク対策になります。
例外的に民間保険を検討すべきケース
- 小さなお子さんがいる家庭 → 学資保険の選択肢もあり
- 住宅ローンを抱える人 → 団体信用生命保険(団信)でカバー可能
- 万一に備えた掛け捨て生命保険は合理的な選択肢
まとめ:保険より資産形成を優先しよう
- 損得だけで見るなら、民間保険は最小限で十分な場合が多い
- 火災保険・自動車保険など「必要なもの」だけに絞る
- 子育て世帯や管理が苦手な人は学資保険など検討余地あり
- 基本スタンスは自分で資産形成したほうが合理的
将来的には「保険に頼らなくても安心できる家計づくり」が最も効率的なリスク対策です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、保険加入や投資の勧誘ではありません。最終的な判断は必ずご自身で行い、不安があればファイナンシャルプランナーなど専門家へご相談ください。また、記事内のシミュレーションは将来成果を保証するものではなく、相場や利回りの変動により結果は変わります。
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