サラリーマンSEがサイドFIREを目指すブログ

30歳SE&FP2級保持。新人時代から投資を続けつつ、お金や投資、時々技術の話をゆるっと発信中。

【体験談】中小企業でキャリアが潰れると思った3つの理由と転職決意までの流れ

※本記事は筆者の個人の体験談・見解に基づく情報提供です。特定の企業・個人を批判する意図はありません。転職を含むキャリア選択は、各自の状況に応じてご自身の判断で行ってください。

中小企業に勤めて数年、「このままだとキャリアの選択肢が狭まるかもしれない」と感じる出来事がありました。給与・将来性・組織運営の観点で限界を意識し、私は転職を決断。この記事では、そう感じた3つの理由と、転職を決めるまでのリアルな経緯、さらに読者が活用できるチェックリストと行動ステップをまとめます。


中小企業から転職を考えた3つの理由

  • 業務構造の将来性(3次請け中心で上流に上がりにくい)
  • 給与水準の頭打ち感
  • 組織運営の課題と改善の停滞

以下、体験を交えて詳しく解説します。


【1】業務構造の将来性:3次請けSEの限界を感じた理由

私はSEとしていわゆる3次請けのポジションにいました。長期的には客先常駐が前提の働き方から抜け出しにくい構造で、上流工程に関与する機会は限定的。スキルを積み上げても、役割のジャンプが起きにくい環境だと感じました。

このため、「上流工程に関与できる企業・案件に身を置く必要がある」と考え始めました。


【2】給与水準の頭打ち感:将来設計とのギャップ

当時の年収は550万〜600万円ほど。一見すると悪くない水準ですが、長期的にこのレンジからの伸びが期待しづらい点に不安がありました。私はサイドFIRE(セミリタイア)を目指しており、資産形成スピードとのギャップを強く意識しました。


【3】組織運営の課題:改善が進まない状態が続いた

社内の状況は外勤中心ゆえ把握しづらかったのですが、ある会話をきっかけに課題が表面化しました。

経営:「今年度は売上が落ちたため、賞与は難しいかもしれない」

同様の説明が複数年続き、私は改善状況を質問。単価交渉や売上改善の打ち手、課題管理の状況などを確認したところ、経営指標の可視化や具体的な改善施策が十分に機能していないと感じました。

私は3年前の大量離職時にも「社内改善のため社内業務に回る」提案をしましたが、その時点では採用されず。改善の兆しが見えにくい状態が長く続いたことが、転職を決める大きな要因になりました。


体験談:キャリアが損なわれる予兆と意思決定

売上や待機率の説明が続く一方で、課題の見える化・KPI設計・改善の実行サイクルが回っていないと感じ、若手育成にも影響が出ていると判断。自分のキャリアの選択肢を広げるために転職を選びました。


転職を考え始めたら確認したいチェックリスト

  • 役割の上限:今の延長線上に、3年後・5年後の役割拡張(上流工程・技術領域拡大・マネジメント等)が描けるか
  • 報酬の伸び代:評価基準が透明で、成果に連動して年収レンジが上がる仕組みがあるか
  • 学習環境:育成制度・勉強会・資格支援・新技術導入の機会が実在するか
  • 組織運営:KPIや業績が定期的に共有され、改善サイクルが回っているか
  • 市場価値とのギャップ:同職種・同スキル帯の市場年収と比べて不利すぎないか

今日からできる行動ステップ(低リスクで着手)

  1. 棚卸し:実績(成果・数字)とスキルマップを整理。プロジェクトでの役割・改善貢献・技術栄養を具体化
  2. 市場確認:転職サイト・レポートで、職種×スキルの相場レンジを可視化
  3. 情報収集:転職エージェント・リファラル・カジュアル面談で上流比率や技術スタック、育成文化を確認
  4. 安全網:現職の評価タイミング・賞与・有給消化を考慮し、転職時期の候補をシミュレーション
  5. 並走:現職でできる改善(自動化・標準化・見える化)もやり切り、次職でも通用する再現性を作る

注意事項(読者向けの前提共有)

  • 本記事の事例は一個人の経験であり、すべての中小企業に当てはまりません。
  • 転職は年齢・家族構成・貯蓄・地域・スキルによって最適解が変わります。
  • 可能であれば複数社で比較し、条件だけでなく業務内容・文化・育成環境を重視してください。

まとめ:キャリアの主導権は自分にある

転職は不安もありますが、将来の選択肢を広げる手段の一つです。規模の大小に関わらず、重要なのは経営の質・成長機会・評価の透明性。現状に違和感があるなら、まずは情報収集から。キャリアの主導権は、会社ではなくあなた自身にあります。

※繰り返しになりますが、本記事は筆者の体験をもとにした一般的な情報提供です。最終的な判断はご自身の状況に合わせて行ってください。

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